サステナブルな世界に向けて

次世代カーボンレスコンクリート

Carbon Free Concrete

CO2をほとんど排出しない
次世代のカーボンレスコンクリート

地球温暖化をはじめとする環境問題において、二酸化炭素排出量の削減は至上命題です。
様々な構造物に用いられるコンクリートは、素材となるセメントの製造時に二酸化炭素を非常に多く排出してしまいます。


アドバンエンジでは、横浜国立大学およびIHIグループと共同で二酸化炭素をほとんど排出しないジオポリマーをセメントの代わりに使用した次世代のジオポリマーコンクリートの研究開発を行っています。

従来のコンクリート

  • セメント
    製造時に多くのCO2を排出
  • 骨材
    (砂や砂利)
  • 従来のコンクリート

ジオポリマーコンクリート

  • ジオポリマー
    製造時にほとんどCO2が排出されない
  • 骨材
    (砂や砂利)
  • ジオポリマー
    コンクリート

ジオポリマーの
無限の可能性

ジオポリマーコンクリートは、従来のコンクリートと同等の強度を確保しながらも優れた耐熱性と高い耐酸性をもち、また、セメントコンクリートで問題となるアルカリ骨材反応(劣化現象)を起こしにくいという利点があります。一方で、最新の素材であるがゆえに構造材として画一的な製造や、十分な施工性の確保ができておらず、本格的な実用化はされていませんでした。


アドバンエンジでは、このジオポリマーコンクリートの研究開発を横浜国立大学、IHIグループと共同で進めており、使用環境や用途に応じた配合比率など独自のノウハウを集積。
従来のセメントコンクリートに代わる次世代の構造材としてさらなる研究開発を進めています。

ジオポリマーコンクリート採用製品

株式会社IHI建材工業
「セメノン™」

セメノン™は、カルシウム成分をほとんど含まないメタカオリンを材料としていることから、従来のセメントコンクリートに対して耐酸性が約15倍高い特徴があります。そのため、下水道施設や温泉施設など酸性環境下に適用した場合、構造物の使用期間を大幅に長くすることができます。さらにセメノン™は非常に緻密な微細構造をもつことから、水などの物質侵入抵抗性が非常に高い特徴もあります。加えて中性子遮蔽性を付加できることも確認できており、放射線の遮蔽性が要求される医療関係や原子力関係の施設へ適用することで、従来の鉄筋コンクリート壁の厚さを薄くし、敷地面積をより有効に活用することができます。


アドバンエンジはセメノンの材料開発を通じて IHI グループと共同で、脱炭素社会の実現を目指します。

※「セメノン™」は株式会社IHI建材工業の登録商標です。

普通コンクリート
セメノン™

普通コンクリートとセメノン™の耐酸性能の比較(提供:株式会社IHI建材工業)

CO2の削減効果
(提供:株式会社IHI建材工業)

セメノン™で製造したシールドセグメント(提供:株式会社IHI建材工業)